2010年9月25日土曜日研修会がありました。
環境アドバイザー29名、東電社員2名、群馬県職員1名、温暖化防止センター嘱託1名が参加者しました。
関越自動車道の湯沢辺りの車窓から、一見季節外れの紅葉したような山が見えました。
これは虫による広葉樹の立ち枯れでした。
これだけ広範囲に及んでいることにビックリするとともに、放置できない事態に直面していると思いました。
新潟県十日町の当間高原リゾート内
にあるあてま森と水の辺の教室ポポラを見学しました。
フィールド内の溝は生物が落ちて登れないことのないように網がかけられたり、
落ちても登ることができる通路がつけられています。
水辺の生き物を歩き回らなくても1箇所でみられるような場所が作られていました。
ビオトープの側面からガラス越しに水中の様子が観察できるようになっています。
水カマキリ、タニシがいました。
すぐ隣には山ネズミが森から自由に入ってきて、餌をたべることが観察できる施設があります。
空中取り木で作った苗木を植えたところです。
空中取り木は2年くらいの通常より短い期間で苗木がつくれます。
リスの餌場です。上手に2つに割られたくるみの殻が残っていました。
子どものリスはこのように上手くわれず、穴をあけて食べることもあるようです。
通常より高い位置に木箱がありました。冬に1メートル以上の積雪があるためです。
木箱は穴の大きさを変え、様々な鳥が使えるようにしてありました。
※新潟では運搬がしやすいため冬に木が伐採されます。
夏場にみると地上より1メートル以上上で伐採されていました。
このほか
水辺のカワセミの営巣地を観察する小屋を見学しました。
残念ながらカワセミは私たちの声に驚いて逃げた後で、観ることができませんでしたが、断崖に作られた穴は見られました。
帰りに水上ICで降り、玉原発電所を見学しました。
群馬県内の総発電量の45%をつくりだす県内最大の発電所です。
小規模発電に比べ、あまりのスケールの大きさに、全体像を想像することが難しいほどの規模でした。
この発電所は昼間のピーク電力を刈羽村の原子力発電所の送電線を使って東京に送っています。
夜は発電せずに、消費しきれない電力を使って水を組み上げています。
発電電動機の頭の部分です。4つ並んでいます。
発電電動機はポンプ水車の軸と直結されており、水車により毎分429回転の速さで回転子がまわり、30万キロワットの電力を作り出す発電機と深夜刈羽村の原子力・火力発電所の電気を使って、
水を上のダムまで組み上げるポンプを回す発動機が一体となったものです。
ポンプ水車です。
毎秒69立方メートルの水を玉原ダムから518mの落差を利用し、発電電動機を回転させるエネルギーをつくりだす水車と玉原ダムへ毎秒52.5立方メートルの水をくみ上げるポンプが一体となったものです。
変圧器を通った電力がおくられる太い線がはいった管です。
出口は月に見えるくらい長い階段がのびています。
最後のまとめとして、中国のふるいことわざが紹介されました。
聞いたことは忘れる
見たことは思いだす。
体験したことは理解する。
発見したことは身につく。
環境学習は知識として伝えていても何も変らない。
体験したり、自ら発見する場から学習するような新しい学習方法にシフトしていることがよくわかりました。
私たちのこれからの環境学習プログラムの参考にしていきたいと思います。